新琴似の自然と歴史のシンボルのひとつ、屯田防風林(通称 ポプラ通)をご紹介いたします。ポプラ通は長さ約3キロ、幅60~80mのグリーンベルト状の道です。
実はこの防風林の歴史は古く、屯田兵による開拓の頃には石狩湾からの季節風から、畑の作物や住居を守るという大切な役割を担ってきました。住民が中心となって整備を進め、今ではその形を変え、都市森林へと生まれ変わりました。2004年には「美しい日本の歩きたくなる道500選」に選ばれています。
このポプラ通の林には、多くの植物や野鳥がいます。7月中旬に見頃を迎える、オオウバユリの群生や、水芭蕉などの花々。幾度も植樹された、ポプラやシラカバ並木の高さは壮観です。シジュウカラやコムクドリなどの小鳥たち。水辺を悠々と泳ぐカモ。「小鳥鳴き花ひらく緑地帯」をめざしてから、半世紀以上が経ちました。長い月日の間、台風や外来種との闘いを、倦むことなく続け、後世に残したいという願いは今、憩いの場や、癒しの林として受け継がれています。
間もなく夏本番。清々しい緑に囲まれて、ウォーキングやランニングなどはいかがでしょうか?ポプラ並木の木陰で、可愛らしい小鳥たちの歌声に耳をすませてみるのも良いかもしれませんね。
参考資料「新琴似百年史」「新琴似新聞」