しんことにHistoryー石碑で歴史を辿るー神社境内の記念碑群

一年を通して様々な行事が行われ沢山の人達がお参りに訪れる新琴似神社。その境内には13基の石碑が配されています。建立年代がはっきりしない古いものから、まだ新しさを感じるものまで様々ですが、先人たちの思いを脈々と受け継いで来たことが新琴似の礎となっているのではないのでしょうか。 新琴似神社を訪れた際には是非この石碑にもご注目ください。何か新しい発見があるかもしれません。

「開村記念碑」

明治25年5月20日建立。明治20年5月20日146戸、明治21年5月26日74戸移住と記されています。

「開村者」

屯田兵220人の氏名を兵屋番号の順に記録してあります。もっとも傷みが激しく、建立年月日はありませんが、明治21年か22年頃に建立されたと想定されます。

「馬魂碑」

荒れ地を共に耕した愛馬を弔うため野間高満の奉納により光明寺に祀られていた馬頭観音を、昭和50年、野間十三男らにより新琴似神社の境内に移されました。馬頭観音は人々の怒りや苦しみを食べつくすといわれています。

「新琴似兵村記念碑」

石の形が刀の切っ先のように見えるこの碑に記されているのは開拓警備の文字です。屯田兵の起こりと役割が記されています。北の防人としての任と土地の開拓の任を受けた屯田兵とその家族が成した新琴似兵村が開村から50年を記念して建立されました。

「拓魂碑」

新琴似開基100年を機に新琴似農業協同組合により建立されました。

「百年記念碑」

新琴似の子どもたちの限りない活躍を期待して新琴似ふるさと財団を発足し、それを記念して建立しました。

ー参考資料ー

  • 「新琴似の歴史の証 神社境内の記念碑群」新琴似屯田兵中隊本部保存会
  • 「新琴似百年史」新琴似開基百年記念協賛会

より抜粋